2014年12月4日木曜日


今回は田んぼとお米の話を。

lifetimeの農園では、特別栽培ササニシキ専用の田んぼと特別栽培ひとめぼれ専用の田んぼをそれぞれ一枚ずつ設けています。
なので、ササニシキもひとめぼれもそれぞれ一枚の田んぼでしか作っていないので、一枚からしか収穫していません。正真正銘混じりっ気なしです。

実はこれってなかなか珍しいことだと思います。

一般的には、同じ品種を複数の田んぼに植えて、収穫も同時に行うので、色んな田んぼのお米が必然的に混ざることになります。それを一枚づつに分けて作るには、面積だったり圃場条件だったり色んな障害が出てくるんです。
でも、複数の田んぼのお米を混ぜるのは食味のバランスを崩す原因にもなるんです。
必ずしもそうだとは言いませんが、少なからずあると思います。
幸いにもlifetime農園はそういった色んな条件が揃っているのでそれぞれの専用田んぼで一枚ずつ作ることができます。

それと、農業には”適地適作”という言葉があります。

読んで字のごとく、その土地に合ったものを作れば最高なものが出来るよって意味ですが、これ本当にそうなんです。
例えば全国的に有名なコシヒカリ、その中でも人気なのは魚沼産コシヒカリですよね。魚沼地域の田んぼにはコシヒカリの性格がバッチリ適してるから美味しいコシヒカリが作れるんですが、全部が全部適しているわけではないんです。(決してディスってるわけじゃないですよ笑)
地域だけでなく、田んぼ一枚一枚にも性格があるのです。
lifetimeササニシキを作ってる田んぼは土や水などの条件の揃ったとても良い田んぼですが、この田んぼでコシヒカリを作っても魚沼産コシヒカリのような良いコシヒカリはできないです。
でも、石巻市桃生町の中のこの一枚の田んぼからできるササニシキは魚沼産コシヒカリにも負けないとても美味しいササニシキになります。
もちろん、ひとめぼれも同様です。
畦を挟んですぐ隣の田んぼでも全然違う性格の田んぼなんですよ。お米作りの面白いところでもあり難しいところです。

そういうわけで、lifetimeのササニシキとひとめぼれは正真正銘の適地適作で作っています。

以上、今回は田んぼとお米の話でした。