2017年2月4日土曜日


毎日寒いですね。ここ桃生町も寒さ本番はまだまだこれからです。
インフルエンザも流行ってますので体調管理気を付けましょう。

そんなこんなですが今年の米作りも既にスタートしております。今年から新しくチャレンジしてみました。

米ぬか発酵肥料作りです。
ボカシ肥とも言います。
これは様々な微生物の力を借りて米ぬかを発酵・分解させて作る100%植物性天然素材の有機肥料です。
しかも100%天然素材な上に完全地元産のローカル原料(ほとんど当農園の米ぬかです)。
発酵肥料作りはハードル高いイメージがあって昨年までは市販のボカシ肥を使っていたのですが、今年は満を持してオリジナルの肥料作りに挑戦です。

米ぬかは植物にとって重要な栄養素を多種多様に含んでいます。
ですが米ぬかをそのまま植物に与えてもその栄養を吸収することができません。むしろ植物の成長を阻害してしまいます。
そこで植物に与える前に、微生物の力で吸収しやすい形に変えてしまうのです。



まず米ぬかを発酵させるために発酵をスタートさせる種菌が必要です。
種菌になる菌も色々あるみたいですが、やっぱりここ桃生町の田んぼで使うわけだから桃生町に住んでる菌が良いはず。と根拠もなく勝手に決めつけて、勢いで桃生町内の山に菌を採りに行きました。
(このとき家族は「山に菌採りに行く!」って言ったのが「金採りの行く!」と勘違い。確かにそっちの方が自分も良い。)

落ち葉の中をゴソゴソ探してたら結構すぐに発見しました。
この白い塊が土着菌の塊です。
これを持ち帰って米ぬかに混ぜ込み発酵させます。





混ぜ込んで3日目くらいから発熱しだし、順調に発酵開始しました。
50~60℃くらいで推移です。微生物が活発に活動することで発熱するのですが、こんなに発熱すると微生物侮れないですね。すごい力です。
発酵にムラが出ないようにと全体に酸素を与えるようにほぼ毎日スコップで撹拌します。毎日やるのでだんだん微生物に対して愛着さえわいてくる始末です。
そして米ぬかの温度と相談しながら、稲わらを被せたり米のとぎ汁発酵液を加えたり何だりか
んだりしながら色々な菌の力を借りて約一か月で完成です。
あとは時期を見て田んぼに撒きます。
そうすることでLifetime田んぼにはアミノ酸などに変換された栄養素と一緒に多種多様な微生物が住み着き、稲の成長を助けていきます。
今は完成した米ぬか発酵肥料を種菌にしてさらに拡大培養しているところです。















田んぼで稲を育てて、米を収穫して、稲わらを土に返して、精米で出る米ぬかも土に返して、翌年の米を育てる。素晴らしいサイクルだと思います。
食味も向上するらしいのでうまくいくことを期待しながら作業を進めていきたいと思います。